バーコード用語集
50音順
あ行
- アウトゾーン信号
読み取り対象物が読み取り領域から出たことを知らせる信号
- アスペクト比
バー高さと、クワイエットゾーンを除くバーコードシンボル幅の比率
- アプリケーション識別子(AI=Application Identifier)
製造年月日、消費期限、有効期限、ロット番号、重量、梱包番号、発注番号など、様々なデータの先頭に付けてデータ項目を管理する識別コード。GS1-128に使用されており、GS1仕様書、ISO規格でそれぞれのデータのコードが決められている
- インゾーン信号
読み取り対象物が読み取り領域に入ったことを知らせる信号
- インタリーブド2オブ5
ISO/IEC16390で規定する一次元シンボル。データキャラクタを、2本の太エレメント及び三本の細エレメントの組み合わせで構成し、かつ2本の太エレメントを含む合計五本のエレメントで構成する一次元シンボル。10種類の数字キャラクタを表すことができる。
- インターフェイス
ハードウェア、ソフトウェア、ユーザが互いに接触する際の接続のための取り決め
- エイミング
バーコードシンボルを狙いやすくするための照準光
- エレメント
一本のバー又はスペース
- エレメント幅
一次元シンボル及びマルチローシンボル体系における読み取り方向と平行な方向に測定した個々のエレメント寸法
- オムニスキャン
バーコードシンボルを方向に関係なく読むことができる走査手段
- オリエンテーション
スキャン方向とバーコードシンボル方向との相対位置関係。ラダー、ピケットフェンス等
- 印刷品質
印刷されたバーコードシンボルを、主にISO/IEC15416に示す方法で、等級化したもの
- 安全規格
バーコードリーダの安全性に関する規格。IEC、JIS、VCCI/FCC、CDRH、UL、CE等
- 誤り訂正
読み取り不可能なシンボルキャラクタの検知と訂正をする数学的手法
- 誤り訂正レベル
選択できる誤り訂正の等級
か行
- ガードバー
UPC/EAN/JANにおいて、バーコードシンボルの左端・中央・右端を表すバーパターン
- キャラクタ
数字、文字、記号のバー及びスペース等による表現。特殊キャラクタ(制御符合,スタートキャラクタ,ストップキャラクタ)を含む
- キャラクタセルフチェック
個々のシンボルキャラクタが正しいかどうかをチェックする機能
- キャラクタ間ギャップ
隣接する2つのシンボルキャラクタの間に存在する反射率の高い部分
- キーボードI/F
パソコンやPOS端末機のキーボードをエミュレートするインターフェイス(キーボードウェッジ):KW)
- クレードル
ハンディターミナルをセットし、充電や通信を行う置き台
- クロック
CPUが動作するのに必要な基本パルス列。MHz(メガヘルツ:106ヘルツ)
- クワイエットゾーン
バーコードシンボルの両端又は、周囲に配される光学的反射率の高い部分。クワイエットゾーンはバーコードシンボルに含まれる。
- ケーブル
インターフェイスケーブル、電源ケーブル、制御信号ケーブル等の総称
- コネクタ形状
インターフェイス仕様で決められたコネクタの形状
- コントラスト
バー及びスペースが判別できる反射率の差 (PCS参照)
- コーダバー
JIS X0506で規定する一次元シンボル。データキャラクタを、4本のバーと3本のスペースの組み合わせで構成し、かつ2本の太エレメントを含む合計7本のエレメントで構成する一次元シンボル。数字キャラクタを含む20種類のキャラクタを表すことができる
- コード128
JIS X0504(ISO/IEC15417)で規定する一次元シンボル。データキャラクタが11モジュールから成り、かつデータキャラクタを3本のバーと3本のスペースの組み合わせで表す一次元シンボル。128種類のASCIIキャラクタを表すことができる
- コード39
JIS X0503(ISO/IEC16388)で規定する一次元シンボル。データキャラクタを、5本のバーと4本のスペースの組み合わせで構成し、かつ3本の太エレメントを含む合計9本のエレメントで構成する一次元シンボル。43種類のキャラクタを表すことができる
- 光学フィルタ
受光センサに光源以外の光が入射しないように、余分な光を除去するフィルタ
- 光学系
バーコードリーダで、発光・スキャン・受光等の光に関連する部分
- 光源
バーコードシンボルを読む時にバーコードシンボルを照明する光。LED、レーザ等
- 光源の波長
赤色可視光(630nm~680nm)、赤外光(780nm~1330nm)などが使われる
- 公差
指定された値に対し、許容される最大のバラツキ値
- 可動ビーム
機械的にスキャンされる光(レーザ)
- 固定スキャナ
バーコードリーダを固定し、移動、又は停止しているバーコードシンボルを読む方式のバーコードリーダ
- 固定ビーム
光ビームを固定し、移動するバーコードシンボルを読む方式
- 基材
バーコードシンボルを印刷する媒体。一般には紙を使用する
- 外乱光
正常に読める範囲で、開口窓から入るラベルからの反射光のうち、光源による反射光以外の光
- 外形寸法
装置の大きさ。縦×横×高さm(突起部分を含む、又は除く)
- 感熱プリンタ
感熱紙に印刷できるプリンタ
- 検証機
印刷されたバーコードシンボルの印刷品質を、主にISO/IEC15416に示す方法で検証する装置。検証機の具備すべき用件をISO/IEC15426で規定する。
- 機械的仕様
寸法(mm)、体積(cc)、質量(g)、色、材質等
- 環境(条件)
バーコードリーダの周囲条件。温度、湿度、振動、衝撃、外乱光、磁気、電磁波、静電気、埃、水等
- 画素数
二次元シンボルリーダで、画像を読み込む時の画素数
- 結露
温度、湿度の相関関係で、バーコードリーダやラベルに付着する水滴
- 解像度
バーコードが判別可能な最小単位(最小分解能を参照)
- 誤読
バーコードシンボルにエンコードされたデータと、バーコードリーダがデコードしたデータとの不一致
- 鏡面反射
出射光の垂線と同じ軸のラベル表面からの反射光又は正反射とも言う(乱反射を参照)
- 開口部
バーコードリーダが照明光を出す窓、又は反射光を受ける窓
さ行
- システム
バーコードシンボルを利用したアプリケーションを遂行するための装置・方式
- シリアルI/F
データを直列に伝送するI/F方式 (パラレルインターフェイス参照)
- シンボルキャラクタ
キャラクタと同義
- シンボルチェックキャラクタ
エンコードされた一次元シンボルのデータが正しいかどうかをチェックするために、一次元シンボルの種類ごとに定められた計算方法を使用し求められたチェックデジットを表すシンボルキャラクタ
- シンボル体系識別子
バーコードシンボルの種類を識別するコード。ISO/IEC15424で規定する。バーコードリーダによってバーコードシンボルの種類を識別子、バーコードリーダから送信されるデータの先頭に付加される
- スイープ
ラスタ方向に動くミラーを使用してラスタスキャンするもの(オシレートミラー)
- スキャナ
バーコードシンボルの工学的情報を電気的情報に変換する装置。スキャナの試験法をISO/IEC15423で規定する
- スキャン回数
一秒間にスキャンする回数
- スキャン方向
スキャンする方向。
- スキャン角度
機械的スキャンにおいて、光源を操作するときのビーム広がり角度
- スキュー
バーコードシンボル長に平行な軸に対するバーコードシンボルの回転角度
- スタートキャラクタ
データキャラクタ及び/又はキャラクタ間ギャップから成る列の直前に配されるキャラクタ
- ストップキャラクタ
データキャラクタ及び/又はキャラクタ間ギャップから成る列の直後に配されるキャラクタ
- スペース
シンボルキャラクタ及びキャラクタ間ギャップを構成する平行なエレメントのうち、反射率が高いエレメント
- スポット
スペース、クワイエットゾーンもしくはキャラクタ間ギャップにおける反射率の低い汚れ
- スポットサイズ
光ビームの直径(又は楕円ビームの縦横の寸法)
- スロットスキャナ
スキャンビームを定型状の開口部から照射して読む全方向スキャナ。POS用に多い(定置式)
- スロットリーダ
バーコードシンボルが印刷されたカード等を溝に通して読む装置
- セル
二次元シンボルの構成最小単位
- セルサイズ
セルの大きさ
- ソフトウェア
コンピュータシステムのためのプログラム
- ソータ
伝票や書類の分類・仕分け機構
- ソート
キーになるデータの昇順・降順にデータを並べ替えること
- 受光素子
開口窓から入る光を受け取る素子。フォトダイオード、フォトトランジスタ、CCD等
- 振動 (耐振動)
バーコードリーダが受ける機械的な振動。振動周波数、スイープ、振幅等の項目がある
- 振動ミラー
ミラーを振動させてスキャンする方式
- 最大読み取りバーコード幅
正常に読むことができるバーコードシンボルの最大長さ
- 最大読み取り距離
正常に読むことができるバーコードシンボルの最大桁数(光学的又はソフトウェアにより決まる)
- 最小分解能
バーコードリーダが判別可能な最小エレメント幅 (解像度を参照)
- 最小反射率差
バーコードシンボルを構成するバーとスペース、クワイエットゾーンもしくはキャラクタ間ギャップとの反射率差の最小値。MRDとも言う
- 最小読み取り距離
バーコードリーダの読み取り窓からバーコードシンボルまでの距離で、読み取りできる最小距離
- 消費電流
バーコードリーダが動作するために消費する電流。待機、動作、スリープ、突入電流等
- 湿度
バーコードリーダが正常に動作できる湿度範囲。結露しないことが併記されることが多い
- 衝撃 (ショック)
バーコードリーダが受ける衝撃で、バーコードリーダの機能・性能が損なわれない範囲の衝撃
- 赤外光
光源・光源の波長を参照
- 赤色LED
光源・光源の波長を参照
た行
- チェックキャラクタ
シンボルチェックキャラクタとデータチェックキャラクタの総称。読取りの信頼性を向上させる目的で用いる。
- ティルト
バーコードシンボルに垂直な軸に対するバーコードシンボルの回転角度
- デコード
バーコードシンボルの電気的情報を文字コードに変換すること
- データキャラクタ
データを表すシンボルキャラクタ。
- データチェックキャラクタ
バーコードリーダから送信された1次元シンボルのデータが正しいかどうかをチェックするために,利用者が応用例ごとに定めた計算方法を使用し求められたチェックデジットを表すキャラクタ。
- データマトリックス
ISO/IEC16022で規定する2次元シンボル。正方形2次元シンボルの外周二辺にL字形及び他の二辺に破線状の位置検出パターンを配置し,2次元シンボルの歪みを検出する位置合わせパターンを符号化領域に配置している。符号化領域は正方形のモジュールによって,最大20736モジュールで構成する。
- トリガ
バーコードリーダをアクティブの状態に移行する手段
- ドット密度
1インチに印刷できるドット(印刷の最小単位)の数
- 動作温度
バーコードリーダが正常に動作できる温度
- 動作電圧
バーコードリーダが正常に動作できる電圧
- 待機時電流
バーコードリーダが停止(待機)している状態で消費する電流値
- 棚番、棚コード
商品陳列棚や立体倉庫等で商品(荷物)の保管位置を示すラベル
- 通信速度
バーコードリーダと接続機器(ホスト)との間で通信する速度
- 高さセンサ
オートフォーカス付き固定式スキャナで、フォーカス切り替えを指示するセンサ
は行
- バー
シンボルキャラクタを構成する平行なエレメントのうち,反射率が低いエレメント
- バーコードシンボル
光学的反射率の高い部分と低い部分との組合わせで情報を表示し,機械読取り可能とした情報担体の総称。1次元シンボル,及び2次元シンボルが含まれる
- バーコードシンボル体系
バーコードシンボルと同義
- バーコードシンボル長
クワイエットゾーンを含むバーコードシンボルの長さ
- バーコードリーダ
バーコードシンボルの情報を読取る装置。通常スキャナと復号器で構成する。
- バー高さ
1次元シンボル及びマルチローシンボル体系における読取り方向と垂直な方向に測定した個々のバー寸法
- ピッチ
バー高さ方向に平行な軸に対するバーコードシンボルの回転角度
- ベアラバー
バーコードシンボルの上下,左右,又は周辺を取り囲むバー
- ボイド
バーにおける反射率の高い汚れ
- 太エレメント
2値幅シンボル体系においてシンボルキャラクタ及びキャラクタ間ギャップを構成する平行なエレメントのうち,幅が太いエレメント
- 復号
バーコードシンボルの電気的情報を文字コードに変換すること
- 復号器
バーコードシンボルの電気的情報を文字コードに変換する装置。復号器の試験法をISO/IEC 15423で規定する。
- 符号化
文字コードをバーコードシンボルに変換すること
- 細エレメント
2値幅シンボル体系においてシンボルキャラクタ及びキャラクタ間ギャップを構成する平行なエレメントのうち,幅が細いエレメント
- 背景
印刷したバーコードシンボルで,周囲を含む反射率の高い部分の総称。1次元シンボルでは,クワイエットゾーン,スペース及びキャラクタ間ギャップを含む
- 補助パターン
データを構成しないバー及びスペースのパターン
- 防塵
バーコードリーダ゙の性能・機能を損なわない範囲の周囲の埃
- 防水・防滴
バーコードリーダ゙の性能・機能を損なわない範囲の周囲の水滴や霧
ま行
- マキシコード
SO/IEC16023で規定する2次元シンボル。正方形2次元シンボルの真中に三重の同心円の位置検出パターンを配置し,2次元シンボルの傾きを検出するパターンを6ヵ所に配置している。符号化領域は6角形のモジュールによって,常に884モジュールで構成する。2種類の誤り訂正レベルを有する
- マトリックスシンボル体系
主に格子状にデータを配した2次元シンボルの総称。符号化領域,機能パターン及びクワイエットゾーンによって構成する。データマトリックス,マキシコード,及びQRコード等が含まれる
- マルチローシンボル体系
1次元シンボルを積み重ねたような2次元シンボルの総称。シンボルキャラクタ,及びクワイエットゾーンによって構成する。PDF417等が含まれる
- モジュロ10
チェックキャラクタを算出するための計算方法の一つ。例えばインタリーブド2オブ5で用いられる
- モジュロ103
チェックキャラクタを算出するための計算方法の一つ。例えばコード128で用いられる
- モジュロ43
チェックキャラクタを算出するための計算方法の一つ。例えばコード39で用いられる
- モジュール
1次元シンボル及びマルチローシンボル体系では,スペース,バー及びキャラクタ間ギャップを構成する基本単位。マトリックスシンボル体系では,シンボルを構成する基本単位
や行
- 読取り一致回数
同一バーコードシンボルの複数一致読み回数
- 読取コード
バーコードリーダ゙がデコードできるシンボル体系の種類
- 読取センサ
受光素子を参照
- 読取方向
バーコードシンボルを左右どちらの方向からスキャンしたときに読んだかを表す
- 読取深度
正常に読める範囲で、バーコードリーダ゙とバーコードシンボルとの距離範囲
- 読取確認
バーコードリーダ゙が正常に読んだ(または、読めなかった)ことを確認するための手段
- 読取角度
正常に読むことができるバーコードリーダ゙とバーコードシンボルとの相対角度範囲 (読取りエリア)