よくある質問(FAQ)

WLAN通信の電波干渉事例はありますか?

無線テストを行って「通信速度が低い」「突然圏外になる」等の現象が発生した場合に考えられる原因として、過去に報告のありました具体的な事例を紹介します。
【事例1】IEEE802.11b/g対応でない無線LAN間ブリッジが、アクセスポイントと同じ無線帯域(チャンネル)を使用している
使用している無線LAN間ブリッジが、2.4GHz帯、ARIB STD-T66対応であるもののIEEE802.11b/g対応でなく、アクセスポイントと同じ無線帯域(チャンネル)を使用していたため、
電波衝突が発生して通信が正常に行えませんでした。「IEEE802.11b/g」対応の機器は、複数の機器が同一無線帯域(チャンネル)を使用するために「CSMA/CA」という方式で電波
衝突を回避していますが、無線LAN間ブリッジは異なる規格の通信方式であるため、衝突を回避できませんでした。改善方法として、電波衝突が発生しないように無線LAN間
ブリッジの無線チャンネルを変更することを推奨しました。
【事例2】無線式防犯カメラを使用している
無線式防犯カメラが、2.4GHz帯であるもののIEEE802.11b/g対応ではなく、連続送信を行っていたために電波干渉が発生していました。改善方法として、電波干渉による影響を防ぐ
ために、防犯カメラを2.4GHz帯ではなく1.2GHz帯などの周波数を使用するタイプに変更することを推奨しました。
【事例3】据え置き型の電話機で2.4GHz帯FH-SS方式を使用している
使用しているコードレス電話が、2.4GHz帯FH-SS方式を使用したものでした。「IEEE802.11b/g」対応でなく、アクセスポイントとの電波干渉の恐れがあります。直接の不具合の
原因となるような動きはありませんでしたが、注意が必要です。