導入事例
ベンチ・遊具・サイン等の製造業
株式会社コトブキ様
パブリックスペースを中心とした、快適空間作りをテーマとして事業に取り組まれている株式会社コトブキ様は創業90余年と続く老舗であり、業界の草分け的存在の企業様です。 屋外のパブリックスペースや公園、駅などに設置するベンチ、遊具やサイン、近年は災害時においてかまどに転用できるベンチや高齢化社会のニーズにフィットした健康器具などを手掛けられています。 また、製品の耐久性能については抜群の市場評価を得られております。 このたび株式会社コトブキ様におかれまして、当社がご提案させて頂いた無線ハンディターミナルXIT-200-Gを利用した在庫管理システム RealStockerを栃木工場における物流業務改善のためご採用頂きました。 在庫管理システムRealStocker導入に踏み切られた背景や効果など、栃木工場野村様にお話をお伺いしました。
年間売上の半分が12月～3月に集中する業態
取り扱う製品の多くが公共施設に設置するものであることから年間売上の半分近くを12月～3月に売り上げております。つまり、それに比例して物量も同時期に倍近く膨れあがることになります。そうなると製品の保管スペースは物で溢れることになり、人手だけでは管理できない状況でした。具体的には、普段であれば把握できている製品の保管場所もあまりに物が多くなり、加えて出荷業務で多忙になることから経験豊富な作業者でも把握できない状況になります。 当然の話ですが、出荷量の増加に合わせて採用するアルバイトや他部門からの増援者にとってみれば初めて見る製品も多く、どこに何があるのかなどわからない状態になります。 そこで、なんとかして繁忙期において製品のロケーションを誰でも正確に把握し円滑な出荷業務を行える環境の整備が必でした。
切迫した状況と導入コストの低減
当初はすでにシステムとして10年近く稼働している生産管理システムのカスタマイズによる対応を検討しておりました。しかしながら、検討を開始した時期から次の繁忙期までそれほど時間的余裕がなく、コストも可能な限り抑えて導入しなければならないことから、市場にある在庫管理システムをピックアップして検討していました。 そのひとつとしてウェルキャット社のRealStockerが検討に上がりました。提案頂いた内容から納期とコストの問題をクリアしつつ、課題の改善を行えると考え採用を決定しました。
具体的な作業の流れは、
1.約8,000点の部品在庫を複数倉庫にて保管している為、まず出荷指示書のバーコードをハンディターミナル「XIT-200-G」にて読取り、在庫ロケーション（棚番・製品等）必要情報を取得します。
2.画面指示に従い、該当棚番に部品を取りに行きます。その際、棚番、製品バーコードを読取り、取り間違いがないかピッキング照合していきます。
3.②でピッキングしてきた部品をパレットに集めます。
4.出荷指示書の部品がそろったところで、別途パレット管理No.バーコードを読取り工程終了。
倉庫内を探しまわる手間がなくなり作業時間の短縮、品違いのミス防止、誰が作業しても、どこに何があるか保管場所の特定ができるようになり、ロケーション管理の改善を図ることができました。
棚卸業務の改善と他拠点への展開
次に考えているのは、やはり人手と時間を掛けている棚卸業務の改善です。今回導入したシステムにより正確なロケーションと在庫を把握できるようになりましたので、そのデータと生産管理システムのデータを連携することで、無駄な作業を削減することができます。もちろん、バーコードとハンディターミナルの活用により棚卸作業の効率化と正確性の向上も期待しております。さらに、他拠点へ展開することで会社全体への波及効果も図っていきたいと考えております。また、繁忙期に業務委託をしている外部業者の在庫管理精度の向上も検討していました。そのためには、ある程度の情報開示が必要ですが、生産管理システムのデータではセキュリティ上開示する訳にはいかず困っていたところ、サブシステムであるRealStockerの情報であればそれもクリアできそうな目途がついています
高齢者にやさしいインターフェース
ハンディターミナルについては、高齢の作業者にもやさしい大きめの文字が表現できるような製品を期待しております。また、システムに対しては検索などユーザーインターフェースが、さらに簡単で便利になることを期待しております。
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「パブリックスペースを賑やかにすることで、人々を幸せにする」 株式会社コトブキはベンチなどのストリートファチャーや屋外遊具、サインなどの製造・販売を通じてこれからも安心・安全で豊かな生活環境づくり、街づくりに貢献して参ります。
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