導入事例

ウェアラブルで流れるような作業動作を実現

水野産業株式会社様

水野産業様は、1948年に和紙や洋紙、封筒や印刷物を扱う紙類の商社として創業。1950年代から食品用の紙容器や包装材の取り扱いをはじめ、ファミリーレストランやファストフードなど外食産業とフランチャイズチェーン向けに広く展開し、日本の食文化の発展に大きな役割を果たしてきました。取り扱い商品も、容器や包材に加え、割り箸や紙ナプキン、洗剤や消毒剤、布巾、マスクやクリーンキャップなど店舗で必ず使われる消耗品全般に年々拡大し、近年は店舗ごとに必要な商品を必要な数だけ揃えて届ける「店舗必需品の個別配送サービス」が好評です。埼玉県加須市にある関東物流センターはサービスの中核拠点として約28万ケースの在庫を管理し、各FC本部や各店舗の注文に対応しています。ここでは2016年から当社の二次元ウェアラブルターミナル「WIT-220-NR」を採用いただき、生産性向上にも一役買っているとのこと。今回は関東物流センターの責任者である鈴木様と綿貫様にお話を伺いました。




1万2000個超の仕分け作業、紙リストの限界

関東物流センターでは各社、各店舗向けの消耗品の在庫を揃え、FC本部や店舗の注文に応じてそれぞれに梱包を作り、出荷対応をしています。1日の平均出荷先は4200~4300ほどあり、出荷個数は1日あたり1万2000個以上。これを毎日、約200人の作業員で捌いています。しかしこれまでの作業は紙のリストによるアナログ的なもので、スピードアップやミスを減らすには限界が来ていました。そのため新しい挑戦ということで選んだのがウェアラブルターミナル·WIT-220-NRです。
両手を使って作業ができるという点を高く評価し、2016年に店別ピッキングで50台導入し、2017年に稼動を開始しました。





作業動作の円滑化で500時間以上/月の工数削減!

導入の結果、紙のリストやハンディターミナルに比べ、作業がとてもスムーズになりました。従来とまったく同じ距離を移動し、ピッキングする製品も同じだったにも関わらず、1店舗あたりの平均作業時間が240秒から206秒になり、14%の短縮に。全店舗での月間作業時間は3,790時間から3,285時間と500時間以上もの削減ができました。
紙のリストの場合、作業をするたびに紙を見て確認、完了時にはペンでリストにチェックを入れるというように作業動作が煩雑でした。ハンディターミナルもバーコードを読み取るたびに腰のホルダーからハンディターミナルを取り出す/しまうという動作が面倒でした。それに対しWIT-220-NRでは、両手を使って棚から商品を取り出す一連の動きのなかで商品コードを読み取ることができ、作業時間にして最低でも2~3秒の短縮につながっています。使用しているペンをなくすことにより、お客様向けの荷物に混入してクレームになるリスクもなくなり、作業時間の短縮とともに現場管理者の負荷低減にもなります。また、出荷指示書と納品書を一体化することでペーパーレス化でき、1日あたりA4コピー用紙で約800枚、月間約2万枚の削減効果も出すことができました。




WITの活用フィールドを拡げて

WIT-220-NRを導入した店別ピッキングは、個別の商品をピッキングして1つの箱に梱包してから出荷する「アソート」というパターンでしたが、これ以外にも仕入れた商品を箱のまま出荷する「ケース出し」という形もあります。全出荷台数のうち60%はケース出しが占めており、そちらへのWIT-220-NRの活用法が次のテーマです。

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