よくある質問(FAQ)

レーザとCCDの違いは?両方の利点は?

レーザ式は、レーザスポット光をミラーの回転移動等によりバーコード上でスキャンさせて、レーザの反射光を連続して集光し、読取りを行います。レーザ式の利点は、分解能は、
主にレーザスポット径に依存するため、光学設計により走査角度を広くし、読取り深度を深くする事で広い読取り範囲を確保する事が出来ます。幅広い読取り範囲を求められる
固定式バーコードリーダに適している方式です。また、回転ミラー方式は、スキャン速度の高速化に適しています。

レーザ式の注意点としては、比較的スキャン速度の遅いハンディリーダをLED照明下で使用する場合、LED照明の点灯方式によっては、LED点灯周波数が、バーコードリーダの
スキャンの反射光にノイズとして加わり、正しい反射光を取り込む事が出来ず、バーコードが読み取れない事が発生することがあります。レーザ式は細く絞り込んだレーザの
スポット光を使用して読取りを行うため、CCD式と比較して、バーコード上のシャープな線形状の箇所の読取りを行います。例えば、高さの低いバーコードでスタート・ストップ
コードを外れてスキャンさせてしまった場合、ITFコードでは、スタート・ストップコードが単純な構成(細バー/細スペース/細バー/細スペース・太バー/細スペース/細バー)のため、
データキャラクタの中でスタート・ストップコードに合致してしまう確率が低くなく、桁落ちをして読み取ってしまう事が発生します。ITFコード読取りの場合、チェックデジットが
入っている場合は、チェックを有効にして、更に読取り桁数の範囲を固定して使用する事をお勧め致します。

CCD式は、LED照射光をバーコードに投光して、CCDリニアイメージセンサにてバーコードの反射光を一括して取込み読取りを行います。
CCD式の利点は、レーザ式に比べてると読取り範囲は狭くなりますが、光学系に可動部が無く、消耗パーツがないため、読取り範囲をそれほど求められないハンディリーダに
適しています。CCD式は、レーザ式に比べてラベルの印刷かすれ等の印刷品質低下に対しても強い特性を持っています。また、一括して画像を取込むため、LED照明の発光
のちらつきの影響も受けません。